メサイア月詠乃刻

ネタバレあります


4月14~15日 メサイア月詠乃刻‐を観る


メサイアシリーズは友達に勧められ年始あたりからぼちぼち履修している。
今現在(2018/05)舞台は紫微まで、他漆黒ノ章、原作小説、コードエッジくらいまでしか追いついてない。ストーリーは面白いし、キャラは魅力的で個性が立っていて良いが、いかんせん長くておさらいするのが大変だし、内容は言わずもがな暗くて重いし、すべからくキャラクターは絶望を背負っているので観るのに体力をつかう。あまり他人にはおすすめできないかな。人を選ぶ内容だと思う。
個人的に今のところ好きなコンビは第一世代のバンダナと眼鏡。


全てのシリーズは追い切れていないが、せっかく上演があるので月詠乃刻は観に行くことにした。キャスト目当てではない観劇はそういえば久しぶりだ。

感想
サクラ候補生第三世代でたぶん好きになるだろうなあとアタリをつけていた小太郎が死んでしまい、あっけにとられる。ストーリーも重苦しく、初演のあとだいぶ落ち込んだし、メサイアは当分いいや…という気持ちになった。これを全通できる人のメンタルはすごい。
色々感想を漁ったが、腐が強すぎて無理だったっていう意見を見て、この舞台は腐以外の人間も見るんだ…という気付きを得た。失礼ながら、あからさまに腐狙い撃ちな内容のこの舞台が好きな人は全員腐耐性があるものだと思っていた。演者目当てでくる人もいるか…

小太郎。
あんなに眩しくて、手も届かないくせに焦がれずにはいられなかった太陽が、殺されたいと願った太陽が、自分の腕の中で、自分のことを神だと慈しみ、臓器を譲って自らの生を差し出されても、そりゃあまよ様、そんなこと望んでないよなあ。せっかく心を通じあわせたと思ったら、死に別れてしまう最後。
まよ様がいやだ、いやだと臓器移植を拒むシーン、月詠で一番印象深かったシーンです。まよ様に生きてほしいと願う小太郎、そりゃあ物語としては美しいかもしれないが、ある種、その言葉は呪縛だなあと思うし、残酷な願いだなと思う。自分は死を差し出すのに、他人にどうして生きろと言えるのか。あのまま、二人で一緒に死んでしまったらそれはそれで、楽だったのかもしれない。

フィクションという建前を抜きにしても、生きることはつらいし、けど死ぬのも簡単ではない。その隙間の感情をやりすごして生きているようなおたくには、色々考えさせられるものがあるなあと感じた。しんどい。



村上さんは稽古期間4日?3日半?の中で素晴らしい演技だった。迫力と貫録があり、圧倒された。おそらく続投ですよね??めちゃくちゃうれしいなあ。映画出るんでしょうか??

逆に主演の方の演技が不安になった。普段いわゆる.5舞台をまったくみないので杉江さんは初見だったのですが、他の舞台でもああいう感じなんだろうか…あそこまでセリフ噛まれると心配になる、ということを友人に零した所、彼は役柄に入れ込みすぎて力が入りすぎるところがあるとのことだった。

(追記)
…と思ったら、彼、カノバレとか副業とかいろいろあったみたいですね!別に彼女居ても副業しててもいいと思うけど、それで舞台のパフォーマンス落とされたら嫌だなあ。彼を推し続ける人はすごいと思った。もうそれは業に近いのでは。


その他。大澄さん内田さんはやはり格が違った。メインでいうならまよ様もすごかった。個人的に東間くんがかわいくて好きでした。でも新しいキャラクターは今後どうなるかわからないので、入れこまないよう気をつけたい。映画めちゃくちゃ楽しみ!!!!でもその前にメサイアシリーズ追いつけない気がする。せめて舞台作品は配信してほしい